ホームページや印刷物で使用することばの「表記ルール」を決めよう

ホームページや印刷物の文章を読みやすくするポイントの一つに、「表記の統一」があります。
一つ一つは小さな記事であっても、それぞれの記事で使われていることばの表記が統一されているか、そうでないかで、全体の印象は大きく変わってくるでしょう。
たとえ書き手が変わっても、組織として表記を統一できるよう、あらかじめルールを決めておくことをおすすめします。

以下に、よくある例をまとめておきますので、ルールづくりの参考にしてください。

表記がまちまちになりやすい事例

組織や人を差す言葉の表記例

  • 当社/弊社/我が社
  • 貴社/御社/あなたの会社
  • スタッフ/メンバー/社員/職員
  • お客様/お客さま/クライアント
  • わたしたち/私たち/私達/私ども/我々
  • みなさま/皆さま/皆様
  • 利用者/ユーザー
  • 子どもたち/こどもたち/子供達
  • キミたち/君達/君たち

日時に関する表記例

  • 2016年/平成28年
  • 2016年6月1日/2016/06/01/2016-06-01
  • 月曜日/(月)/MON
  • 午後3時/15時/PM3:00
  • 1か月/1ヵ月/1ヶ月

日本語か英語か?カタカナかアルファベットか?の例

  • パソコン/PC
  • ホームページ/HP/ウェブサイト/Webサイト
  • URL/ホームページアドレス
  • Eメール/Email/E-mail
  • ファックス/FAX/Fax
  • 電話/TEL
  • 一箱12個入り/1ケース12コ入
  • 行事予定/イベントスケジュール
  • オープン/開店/OPEN
  • クローズ/閉店/CLOSE

その他、表記がまちまちになりやすい事例

  • お見積/御見積
  • お問い合わせ/お問合せ
  • 売り上げ/売上
  • 申し込み/申込み/申込
  • ください。/下さい。
  • いただきます。/頂きます。
  • いたします。/致します。
  • 障がい者/障碍者/障害者

いかがでしょうか?他にも、その業界や組織だからこそ使う言葉で、統一しておいたほうが良い表記があるかもしれません。

判断基準を決めておく

一つ一つ決めていくときに迷うかもしれませんが、たとえば、

  • なるべく英語は使わない
  • 中学生でも理解できる表記にする
  • 音声ブラウザで正しく読まれる表記にする

など、判断基準を決めてからルール作りに取り組むとラクかもしれません。
ルールを作ったら、一覧表にしてメンバー間で共有しておくのが良いでしょう。
一覧表にしておけば、社外に原稿作成を依頼するときなどにも役立ちますよ。